歯に関するお悩み、お答えします。

歯医者に関するお悩みをすっきり解決!

*

実は怖い歯ぎしりの話!

      2016/03/02

寝てる時に「ギリギリうるさい!」なんて言われたことありませんか?

朝起きた時に顎が疲れてる感じやちょっとした痛みを感じたことはりませんか?

原因は睡眠時ブラキシズムです。

簡単に言うと寝てる間の歯ぎしりくいしばりです。

実は睡眠時ブラキシズムは周りに迷惑をかけるだけでなく自分の歯にも大きな影響があるんです。

今回はこの睡眠時ブラキシズムについてです。

睡眠時ブラキシズムとは?

睡眠時ブラキシズムは、「過度の覚醒活動に関連する睡眠中の歯のグラインディング(歯ぎしり)またはクレンチング(くいしばり)を特徴とする口腔異常機能」と定義され、国際睡眠関連疾患分類で睡眠関連運動異常症に分類されています。

これは無意識的に行われ、歯を動的または静的にすり合わせたり、咬み合わせたりする非機能性咬合習癖の一部です。

7aff1b7f8340a34120ea88c627356079_s

睡眠時ブラキシズムの原因

睡眠時ブラキシズムの原因は様々な原因が議論されてきましたが科学的根拠のあるはっきりとした原因は解明されていません。

咬合異常が大きな原因と考えられてきましたが、その科学的根拠は証明されていません。

現在では多因子説が有力となっており、ストレス・疲労・アルコール・喫煙・遺伝・服用薬など様々な要因が原因と考えられています。

ブラキシズムのメカニズムについては最近の研究で、睡眠中の大脳上位中枢の興奮に由来するもので、中枢性に引き起こされるものであることが明らかとなっています。

睡眠時ブラキシズムの及ぼす影響

①咬耗

Exif_JPEG_PICTURE

ブラキシズムはかなり強い力が加わっています。その力によって歯が少しずつすり減ってしまうのが咬耗です。

咬耗が起きても自覚症状はほぼありません。

しかし、咬耗が進めば咬み合わせが低くなってしまいす。

咬み合わせが低くなれば義歯を入れたり被せ物をする処置の時に治療がかなり複雑になってしまう原因になったり、ほうれい線が深くなったり老け顔の原因にもなります。

あまりにも咬耗が進んでしまうと神経が露出してしまうこともあります。

②歯周病

歯に大きな力が加わると、歯や歯を支えてる骨に負担がかかります。

大きな力で歯が揺さぶられると地面から杭を抜く時のように、歯の周りの骨が吸収されてなくなってしまい歯周病が急速に進んでしまうことがあります。

骨がなくなれば歯周ポケットが深くなり、グラグラ揺れが大きくなり歯を失う原因となってしまいます。

③歯が割れる

今回のケースはブラキシズムの強い力に歯が耐えられなくなった場合に起こります。

歯が割れてしまうと激しい痛みが出ます。

物を咬んだ時の痛み、冷たいもの・温かいものでの痛みがでます。

歯の上の部分だけに亀裂が入っている場合は神経を取る処置でなんとか歯を残せることもありますが多くの場合、抜歯の適応となってしまいます。

(抜歯後の処置については『抜歯後の処置はどうなるの?』をご覧ください。)

④顎関節症

ブラキシズムの強い力は歯の周りの組織だけでなく、顎関節や顎の周りの筋肉にも負担がかかります。

それによって口を開けるときの痛みや、口の開けずらさといった症状がでることがあります。

顎関節症の治療は難しいのでできるだけ症状が悪化しないうちに通院されることをお勧めします。

⑤楔状(くさびじょう)欠損

歯に強い力が加わることで、歯と歯ぐきの境目の部分に応力が集中し、その部分の歯が楔状に欠けてしまうことを楔状欠損(WSD)と言います。

楔状欠損は虫歯や知覚過敏の原因になります。

楔状欠損が大きくなってしまうと、神経を取る処置(抜髄処置)が必要になったり、歯が折れてしまったりします。

⑥詰め物が外れやすくなる・割れる

楔状欠損ができるくらい強い力が加わるので詰め物も取れやすくなってしまいます。

そして、せっかく自費で入れたセラミックの詰め物や被せ物が割れてしまうケースが多いです。

セラミックは陶器でお茶碗と同じですからかなり硬いです。硬さの数値からいうとセラミックの方が硬いです。

セラミックの冠が入っている方は特に注意が必要ですので気を付けてください。

ブラキシズムの治療方法

ブラキシズムの原因がはっきりしていない以上、治療はどうしても対処療法になってしまい、先に書いた歯や周りの組織への影響を緩和する方法となります。

①スプリント療法

ナイトガードとも呼ばれるマウスピースを装着して歯を守る方法です。

歯医者に行ってブラキシズムの相談をすればまずこの方法を進められるでしょう。

睡眠時に上の歯に付けるもので最初は違和感が強いです。

ですが歯を守る為に慣れることが必要です。

②薬物療法

この方法は頻繁に使われるものではなく、一般の開業医ではまず行われることはありません。

筋弛緩剤を使う事によってブラキシズムを抑制する方法です。

しかし、筋弛緩剤は薬物依存や副作用の問題から長期で使う事はできません。

まとめ

単なる歯ぎしりやくいしばりと思って油断していると色々なところに影響が出てしまいます。

出来るだけ早い段階で治療や予防を行うことが必要です。

特に自費でセラミックの冠を入れられた方や入れられる予定の方は歯科医師に相談されてみてください。

せっかく高いお金を払ったのに割れてしまった。なんてことになると切ないですからね。

 - 未分類